『原神』リーク者に、miHoYoが約890万円の賠償請求。リーク者は訴訟されたことを認める

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miHoYoの『原神』について、事前情報リーク対策に新たな動きが見られた。miHoYoによる複数のリーク者へ訴訟を示す画像がWeb上にアップロードされたのだ。さらには、リーク情報を扱っていたユーザーが、訴訟について認めるに至っている。


『原神』は中国を拠点とするmiHoYoが開発・運営するオープンワールドARPG。本作は世界的に高い人気を誇り、情報交換も活発だ。ゆえに、本来秘密であるベータテスト情報などを漏洩する、いわゆるリークもあとを絶たない。対するmiHoYo側も今年9月には、新たな対策に乗り出した。中国動画プラットフォームbilibili運営元を相手取り、リーク者の情報開示が目的と見られる訴訟を起こしたのだ。miHoYoによる取り締まり本格化の動きを受けて、引退を決断する情報漏洩者なども現れた(関連記事)。

そして今回、miHoYoのリーク者への法的措置を示唆する情報が明らかになった。『原神』リーク情報を扱うユーザーであるTangzhu氏は11月27日、Twitter上で画像文章をツイート。miHoYoによる複数ユーザーへの訴訟を示す内容だ。画像には、bilibiliにてリーク情報を扱っていた7つのアカウントの名前が、個人情報とともに列挙されている。なかには、Tangzhu氏が関与していたと見られる「堂主_Tz」「Genshin_Tz」のふたつのアカウントも挙がっている。


Tangzhu氏は、miHoYoが該当アカウントのユーザーたちに対し、50万人民元(約890万円)の賠償を求めていると伝えた。一方で同氏は、いずれの7名も秘密保持契約などは結んでいないと主張。訴訟の有効性について疑問を呈している。

また、上述のリーカーリストに名前が挙がっている自由大野猪氏も文章について反応している。同氏はbilibiliにて、文章は本物であるとの見解をコメント。また、今回の画像文章は数か月前からオンライン上で流布されていたと伝えている。前述のbilibiliへの訴訟との前後関係など、不透明な点は多い。しかし、miHoYoがリーク者に対する訴訟という断固たる対応に出ているのは間違いないようだ。

miHoYoは今年7月、bilibiliにてリーク者への対応を示す声明を公開。前述の「堂主_Tz」および「Genshin_Tz」を、リーク者としてほぼ名指しで挙げていた。また、同声明ではリーク者への法的措置も辞さない構えを示している。今回の文章が真実であれば、miHoYoが有言実行を貫いた証左となる。未だにWeb上では、『原神』次期バージョンのリーク情報などが流布されている。miHoYoのリークとの戦いは続いていくだろう。




※ The English version of this article is available here

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