協力ゾンビFPS『Back 4 Blood』大型アップデート配信開始。QoL改善やカード性能変更も、バランス調整にコミュニティは不満強め

 

WB Gamesは11月10日、協力ゾンビFPS『Back 4 Blood』にて初の大型アップデート「November 2021 Update」を配信開始した。QoL関連の改善やバグ修正のほか、カードの性能やリドゥン(ゾンビ)の調整など内容は多岐にわたる。全体的に難易度を上げる調整に、一部ユーザーは不満のようだ。


『Back 4 Blood』は最大4人での協力プレイが可能な一人称視点ゾンビシューター。リドゥン(ゾンビ)とクリーナー(人間)に分かれての対戦モードもサポートしている。今回のアップデートでは、プレイを快適にするQoL関係の改善や、プレイヤーに能力を付与するカードの性能調整がおこなわれた。また、近接武器と関連カードはおおむね弱体化され、リドゥンについては全体的に強化されている。本アップデートの注目ポイントを掻い摘んで以下に紹介する。

まず、QoL関連などの変更点について。今回のアップデートによりすべてのクリーナーが最初から利用可能になった。キャンペーンにて特定チャプターをクリアした場合、そこに至るまでのチャプターがすべて開放される仕様に。そして、医療キャビネットの回復量が使用前に表示されるようになった。ゲームプレイ面では、BotがAEDをより効果的に利用するように改善。フラッシュバンは障害物をよじ登るリドゥンにも効果を発揮するようになった。また、ソロキャンペーンは「訓練」と名前を改められた。同モードをプレイ継続すると武器ロードアウトがリセットされる問題も修正されている。なお、12月にはまた新たに、ソロでキャンペーンを進められる「オフラインモード」を追加予定とのこと。


続いて、カード関連の調整だ。全体として近接武器にまつわるカードが弱体化を受けている。例として、近接ダメージと体力を上げる「メッタ打ち」は、ダメージ上昇率が50%から40%に低下。ほかにも「絡み酒」「鋭いトゲ」などの近接ダメージ上昇率が下方修正されている。一部カードの近接スタミナ消費軽減率も低下。さらに、バット・消防斧・片手斧などの近接武器自体も威力が下方修正された。一方で装備時の移動速度は向上している。

ほかにも近接ビルドに影響が大きいのが、体力回復系カードの調整だ。近距離キルで一時的な体力を得る「恐怖に立ち向かえ」は回復量が3ポイントから2ポイントに。近接ダメージを与えると回復する「鈍痛化」は、一時的な体力ではなく通常の体力を回復するようになった。さらに、今回のアップデートでは「一時的な体力を得ていると外傷を受けなくなるバグ」が修正されている。外傷は、ダメージを受けると体力の最大値が徐々に減るシステムだ。以前は、上述のカードなどで一時的な体力を保つのも有効な対処法だった。カードの弱体化とバグ修正により、有効性が減じてしまうのは避けられないだろう。


リドゥンについては、ブレーカーを中心に強化が施されている。ブレーカーは虫の大群を呼び出し、プレイヤーの行動範囲を制限する特殊リドゥンだ。まず、ブレーカーの弱点を攻撃した際の追加ダメージはおおむね半減。攻撃アクションの隙は全体的に少なくなっている。また、虫の大群はより早く包囲を狭めるようになった。別の特殊リドゥンであるオーガは体力が向上し、弱点への追加ダメージは低下。リーカーは銃撃を受けても移動速度が低下しなくなった。全体として、脅威度を増す調整が施されている。今回のアップデートでは、ほかにもPvPモードの調整など多数変更がなされている。詳細は公式のアップデートページを参照されたい。

海外掲示板Redditの本作コミュニティには、当アップデートにまつわるスレッドが立てられ反響を呼んでいる。寄せられたコメントは記事執筆時点で約1200件を数える。近接弱体化とリドゥン強化への否定的な意見が目立つ印象だ。具体的な意見としては、「ナイトメア難易度はすでに難しすぎる」として、難易度上昇に異議を唱えるユーザーが散見される。また、「スピード重視のビルドを優遇しすぎている」との意見も。今回のアップデートは、少なくともバランス調整面については賛否があるようだ。

Back 4 Blood(バック・フォー・ブラッド)』は、PC(Steam/Epic Gamesストア/Microsoft Store)およびPS5/PS4/Xbox Series X|S/Xbox One向けに発売中。