ピクサー出身開発者が手がける美麗STG『CYGNI: All Guns Blazing』コナミが販売を担当へ。インディーシーンでの存在感高まる


デベロッパーのKeelWorksは10月26日、現在開発中のシューティングゲーム『CYGNI: All Guns Blazing』について、コナミデジタルエンタテインメントと提携したと発表した。またコナミからも海外向けに同時発表されており、本作の販売を同社が担当することとなる。


『CYGNI: All Guns Blazing』にてプレイヤーは、エイリアンからの奇襲攻撃によって壊滅的な打撃を受けた地球軍に残された、最後のパイロットとなる。地球軍は、惑星CYGNIに存在する失われた文明の遺跡に閉じ込められた状態にあり、プレイヤーが唯一の希望なのだ。本作は見下ろし型視点のツインスティックシューターであり、地上と空を舞台に、戦闘機を駆って敵と戦う。戦闘機には、武器のほかにシールドシステムも用意。エネルギーを集めることで、多種多様なアップグレードが可能だという。

本作は、シネマティックシューティングゲームの新たな基準とすべく開発が進められているとのこと。開発元KeelWorksにはピクサー出身のアニメーターが所属しているそうで、カットシーンからゲームプレイまで、美しいビジュアルが目を引く。昨年の発表時にも、メディアやゲーマーから大きな注目を集めた作品だ。その後、いくつかのパブリッシャーからコンタクトを受け、その中からコナミと提携するに至ったそうだ。


ところで、本作のようなインディーゲームをコナミが販売するというのは、近年の同社ならではの動きといえるだろう。まだ決して事例は多くないものの、コナミはSumo Digitalの『スネークパス』の日本版や、Ukuzaの『Skelattack』の海外販売を手がけており、また自社タイトルではあるが『GetsuFumaDen: Undying Moon』のような小規模タイトルを、Steamでの早期アクセス配信を通じて開発中だ。

このほかにも、コナミIPを使ったゲーム作品を募集する「KONAMIアクション&シューティングゲームコンテスト」も開催。商品化を目指せる作品が現れれば、コナミから商品化のオファーをおこなうとのこと。こうした活動を含め、同社はインディーシーンにおける存在感を少しずつ高めている。

『CYGNI: All Guns Blazing』については、コナミのクラシックゲームのDNAを体現した作品であると感じ、パブリッシング契約を結ぶに至ったという。開発元KeelWorks側も、コナミはほかのパブリッシャーとは異なり、作品の方向性の理解が早く、そしてそのポテンシャルに賭けてくれたと述べる。またコナミは、ゲームだけでなく開発チームの人への投資も惜しまなかったとのことで、相当な熱量をもってアプローチしたようだ。


『CYGNI: All Guns Blazing』は、PC(Steam)向けに2023年配信予定。ストアページによると、日本語表示にも対応する模様である。




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