チリ・サンティアゴのデベロッパーACE Teamは9月10日、巨大な円柱から逃げ延びるアクションアドベンチャーゲーム『The Eternal Cylinder』を10月1日に発売すると発表した。対応プラットフォームはPC（Epic Gamesストア）および、海外Xbox One/PlayStation 4。なお、Xbox One版については、日本でも英語版のデモが配信中だ。価格は、Epic Gamesストア版が3080円。10月19日までは、10%オフの2772円で購入することができる。
『The Eternal Cylinder』は、アクションアドベンチャーゲームだ。巨大な円柱“The Eternal Cylinder”が破壊の限りを尽くす世界で、不思議な生き物「Trebhum」として生き残ることを目指すゲームだ。Trebhumは、“突然変異”によって姿を変え、さまざまな能力を得ることができる。ほかのTrebhumを集めて仲間を増やし、50種類以上も存在する“突然変異”を駆使して、過酷な環境を生き抜こう。
ゲームシステムとしては、奇妙な世界を探索しつつ、巨大円柱“The Eternal Cylinder”から逃れるために、各地の塔を起動して新たなエリアに進んでいく。塔はチェックポイントのようなものになっており、最後に起動した塔と次の塔の間に広がるエリアが、探索可能範囲となる。
巨大円柱を完全に止めることはできないが、各地に建てられた塔の力で、一時的に円柱を止めることができる。塔は、円柱の進行方向に対して垂直線上に間隔を空けて建てられており、そのいずれかの入口の台座にTrebhumが乗ることで、同じ直線上の塔がいっせいに起動。塔の付近エリアに結界のようなものが張られ、いくつもの塔にせき止められるかたちで円柱の動きが一時的に止まる。Trebhumが結界から出ることで、ふたたび円柱が動き出し、円柱をせき止めていたライン上の塔はすべて破壊される。
円柱の状態によって、ゲームを進めるための行動も異なる。静止状態では、円柱に轢かれる心配がないため、落ち着いて周辺の探索をおこなうことができる。円柱が転がっている状態では、次の塔を目指して逃げることが最優先だ。
生まれたままでは小さくて弱いTrebhumは、食物連鎖の最下位だ。周囲には、Trebhumよりも大きな生物や、危険生物なども暮らしている。しかし、Trebhumは“突然変異”によって姿を変え、能力を得ることができる。新たなアクションや能力によって行動範囲が広がり、危険生物を撃退できるようになるだけでなく、巨大円柱“The Eternal Cylinder”から逃れるためにも役立つだろう。
Trebhumの基本動作として、移動アクションの他に「吸う」「水を飛ばす」「食べる」などがある。「吸う」では、象のような鼻からアイテムを吸い込み、ストックする。Trebhum1体につきストックできる量が限られるため、インベントリの容量を増やすには、仲間を集める必要がある。吸い込むことができないアイテムは、鼻につけて運ぶことができる。たとえば、Trebhumの卵は吸い込むことができないが、あたたかい場所に運ぶことにより、孵化して仲間にすることができる。なお、仲間を増やす方法としては、卵を孵化させるだけでなく、探索中にほかのTrebhumに出会うといったパターンも存在する。
また、Trebhumの“突然変異”は、特定の植物などを「食べる」ことによって起きる。デモで確認できた“突然変異”としては、脚が強化されジャンプ力が向上するもの、身体の形が謎解きに必要な姿に変異するものなどが見られた。水深の深い場所や気温の低い場所など、環境に適応するための“突然変異”もありそうだ。
デベロッパーのACE Teamは、これまでにも個性的なゲームを手がけてきたスタジオだ。なんとも言えない表情の巨石を転がして敵陣地の城門を破壊するゲーム『ロック・オブ・エイジス』シリーズや、奇抜なキャラクターが多数登場する一人称視点の格闘アドベンチャー『ゼノ クラッシュ』シリーズなど、アートスタイルにも強いこだわりが感じられる作品を世に送り出してきた。
本作のプロトタイプは、ACE Teamの共同創立者であるCarlos Bordeu氏の個人プロジェクトとして、6年前に発表されていた。プロトタイプでも描かれた「巨大な円柱が迫る恐怖」はそのままに、ゲームとして成立するようなかたちを模索しながら、開発が進められたようだ。
※ 2015年に発表された、本作のプロトタイプ紹介映像
『The Eternal Cylinder』は、10月1日にPC（Epic Gamesストア）向けにリリース予定。価格は、3080円。10月19日までは、10%オフの2772円で購入可能だ。また、Xbox One向けに、英語版デモが日本でも配信中だ。
