『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』にて“ぶっ飛び空中浮遊バグ”が新たに発見される。リンク、今度は空を駆ける


ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』にて、空中浮遊バグが新たに発見された。発見主はLegendofLinkk氏。すでに再現方法や条件などが国内ユーザーの研究によって解明されつつある。SNSでは、リンクたちが空を駆けるシュールな映像が次々と投稿されている。


今回発見された空中浮遊バグは、その名のとおり、リンクが宙に浮くバグである。ざっくりと説明すると、持ち上げられるオブジェクトをそばに用意しておき、弓と盾の付け替えをし、そのまま段差にぶつかることで、空を飛ぶように移動できるのである。場所や状況を問わず、繰り出せることが特徴。LegendofLinkk氏のように、ミサイルのように飛ぶリンクもいれば、ゆったりと飛翔するリンクも見かけられる。どの程度の速さで、どの高さを飛べるかは、後述する要因に絡んでいるようだ。

この空中浮遊の具体的な再現方法については、以下のとおり:

① リモコンバクダンなど、持ち上げられるオブジェクトを目の前に置いておく
② 弓と盾を装着
③ 弓を構える
④ Bボタンで弓をしまう瞬間に+ボタンでポーズメニューを開く
⑤ ポーズメニューで、現在装着している盾を外す
(リンクが不自然な格好で弓を持っていれば⑤までの流れは成功)
⑥ もう一度盾を装備
⑦ ①で用意した、目の前にあるリモコンバクダンなどのオブジェクトを持ち上げる
⑧ オブジェクトを持ちながらジャンプ(Xボタン)→Bボタン→ポーズメニュー開き(+ボタン)を素早く入力
⑨ 装着している盾を外す
(リンクの身体に、持っていたオブジェクトがひっついていれば⑨までの流れが成功)
⑩ →ボタンで弓を別のものに持ちかえる
⑪ Bボタンとスティックを入力しつつ、段差にぶつかる
⑫ 飛翔


筆者も本動作の再現を試みたが、かなり手を焼いた。コツとしては、④の入力と⑧の入力は、両手を使って迅速におこなうのが望ましい。ほぼ同時に押すぐらいの速さが必要である。テキストで説明すると、冗長かつわかりづらいので、ゼルダねこ氏の説明やゆきのさんの動画を見るとわかりやすい。一連の動作を試す場合には、敵からの邪魔もなく高い場所を浮遊しやすい、シーカータワーなどを選ぶといいだろう。


なぜこのような現象が起こるかは、はっきりとわからない。先日発見されたオブジェクトくっつきバグ(関連記事)から、派生したような内容となっている。オブジェクト処理や物理演算など、ゲームを動作させる複雑なギミックが絡まって再現されたものかと思われる。

浮遊後は、原則的にBボタンとスティックを入力し続ける必要あり。指や手にタフさが求められるだろう。また手順表①の持ち上げオブジェクトの種類によって浮遊後の速度が変わったり、浮遊後にスティックを左右に入力すると加速するといったテクニックの考察もされている。高さについては、水平に移動する性質上、最初に飛び立った高さが保存される。より高いところから、より勢いよく段差にぶつかれば、大空を駆けていける仕組みだ。


実は『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』にて、空中浮遊バグが見つかったのは今回が初めてではない。以前にも流鏑馬ホバーと呼ばれる現象が発見されていたが、発動条件が厳しかった(関連記事)。今回のバグは、どこでも発動できるという点に利がある。前述したように、筆者も再現にはかなり手を焼いたが、一度要領を覚えれば場所やアイテムを選ばず発動可能。広大なハイラルを駆けていくのは単純に楽しいので、しばらくやりこみコミュニティの間では空中浮遊が流行りそうである。すでに同バグから派生した氷運びチャレンジなども白熱している。


なお今回のバグは、Bボタンを離したりスティック入力をやめることで、すぐに解除可能。とはいえ、不具合の一種であることは濃厚なので、再現する際にはリスクがあることを注意してほしい。