マイクロソフトは7月30日、現在Xbox One/Windows 10向けに販売中のレースゲーム『Forza Motorsport 7』のゲーム本編および各種DLCについて、今年9月15日をもってMicrosoft Storeでの販売を終了すると発表した。サブスクリプションサービスXbox Game Pass向けの提供も終了する。
『Forza Motorsport 7』は、マイクロソフト傘下のTurn 10 Studiosが開発し、2017年10月にXbox One/Windows 10向けに発売されたレースゲームだ。オープンワールドでのアーケードライクなドライビングを楽しめる『Forza Horizon』シリーズに対し、『Forza Motorsport』シリーズは実在のトラックを中心にさまざまなクラスでのモータースポーツを楽しめる、シミュレーター色の強い作品となっている。
本作は現時点でのシリーズ最新作にあたり、続編のリリースを待たずに配信終了する運びとなった。その理由についてマイクロソフトは、ゲーム内で使用している車両やコースなどの、サードパーティ企業とのライセンス契約が満了を迎えるためだと説明している。本作には、国内外の実在メーカーの車両が膨大に収録され、また鈴鹿サーキットやニュルブルクリンクなどの実在コースも多数用意。さらに、各種カスタマイズパーツなどにも実在メーカーが参加している。そうしたメーカーとの契約を更新すれば販売は続けられるだろうが、マイクロソフトはあえて終了させる判断を下したようだ。
なお『Forza Motorsport 7』の所有者は、9月15日の販売終了後もプレイ可能。ゲーム本編およびDLCの再ダウンロードや、マルチプレイなどのオンラインサービスも引き続き提供されるそうだ。Microsoft Storeでは、販売終了日までセールを実施中。スタンダードエディションは1053円、デラックスエディションは1863円、アルティメットエディションは2403円となっている。興味のある方は今のうちに購入しておこう。
またXbox Game Pass加入者に対しては、本作のDLCを購入していた場合、ゲーム本編のコードがプレゼントされる。Xboxのメッセージ機能を通じて、8月2日までに送付されるとのこと。コードの使用期限は2023年9月15日である。
『Forza Motorsport』シリーズの今後については、昨年7月にXbox Series X|S/PC向け最新作のティザーが公開されている。開発元Turn 10 Studiosの独自ゲームエンジンForzaTechを用いて開発中で、レイトレーシングをサポートするなど次世代のビジュアルを表現。4K/60fpsで動作するという。まだ詳細は明らかにされておらず、発売時期は未定。
一方の『Forza Horizon』シリーズとしては、メキシコを舞台にする最新作『Forza Horizon 5』が、今年11月9日にXbox Series X|S/Xbox One/PC向けに発売予定だ。Forzaファンとしては、こちらの作品を楽しみながら、『Forza Motorsport』シリーズの新作を待つこととなるだろう。
