オープンワールド・まったりMMO『Palia』発表。広大世界にて、みんなで探索・農耕・釣り・料理などに勤しむ


ゲームスタジオSingularity 6は6月4日、『Palia』を正式発表した。対応プラットフォームはPC。ただし、他プラットフォーム向けの展開も検討しているという。まず今夏にプレアルファテストが実施され、その後フィードバックなどを得ながら、リリーススケジュールが決められていくそうだ。


『Palia』は、MMO型のライフシムゲームだ。舞台となるのはファンタジー世界Palia。エルフやロボットなど、さまざまな種族が暮らしており、そのなかにはかつて人間もいた。人間は魔法などを操る伝説的な種族であったが、ある日突然消え去ってしまう。そして長年の時を経て人間たちは突如また姿を現し、この地で生活するようになった。プレイヤーは人類の文明再興を目指す人間のひとりとして、自分の居場所を見つけていく。人間はなぜ消え、そしてまたなぜ現れるようになったのか。生活を営むなかで、その謎に迫っていく。

本作のジャンルは、「MMOコミュニティシミュレーション」であると公式が紹介している。ハイファンタジー世界にオープンワールドアドベンチャー要素を取り入れた作品になるようだ。本作の世界は穏やかで優しいワールドになるようで、コミュニティシムというジャンルを好むユーザーに長きに渡り愛されるような作品にしたいと、開発陣は公式サイトにて語っている。


ゲームプレイとしては、生活要素がメインになるようだ。伐採や採掘に勤しんだり、果物や野菜を栽培したり、釣りをしたり、食材を使って料理したり。自分の家を構えることもでき、部屋を自由にアレンジすることも可能。家具も多数登場するという。また世界の謎を解き明かすため、冒険に出てみるのもいいだろう。アクティビティをこなしていくとレベルが上がり、新たなアビリティやツールを得ることができるそうだ。生活するなかでは気候なども動的に変化していくという。

IGNによると、『Palia』は完全にオンライン専用タイトルになるという。近隣住人との協力も重要になるようで、ソロでもプレイできるものの、ほかの人と遊ぶともっと楽しくなる設計にしているとのこと。他プレイヤーと協働することで得られる、さまざまなリワードも用意されるそうだ。ただし、そうした近隣住人との関わりは強制されないそうで、ソーシャル要素が苦手なソロプレイヤーでも気楽に遊べるような配慮もなされているとのこと。

Singularity 6は、Blizzard EntertainmentやEpic Games、Riot Gamesなど大手ゲーム会社にて経験を積んだ開発者によって設立されたスタジオだ。2019年にベンチャーキャピタルAndreessen Horowitzから1650万ドル(約18億円)におよぶ資金調達をし、仮想世界をテーマとしたゲームを開発してきた(TechCrunch)。その仮想世界テーマのゲームが『Palia』になるわけだ。開発者についても50名ほど在籍しているようで、それなりの規模で開発していることがうかがえる。

『Palia』は、PC向けに配信予定。公式サイトのメールフォームに登録すれば、今夏実施予定のプレアルファテストの案内を受け取れる。