マイクラ位置情報ゲーム『Minecraft Earth』6月30日にサービス終了へ。今の世界情勢では十分なプレイ体験を提供できない

 

デベロッパーのMojangは1月6日、モバイル向け位置情報・ARゲーム『Minecraft Earth』について、2021年6月30日をもってサービス終了すると発表した。現在の世界情勢、すなわち新型コロナウイルスの猛威が振るう中では、プレイヤーが自由に移動し協力し合うという本作のコア要素を楽しむことが、ほぼ不可能であることを理由に挙げている。

『Minecraft Earth』は、日本では2019年11月からiOS/Android向けに基本プレイ無料でサービスを開始。位置情報ゲームとして、現実世界を探索してモブやブロックなどを収集し、スマホやタブレットのカメラを通して見た現実世界の中で、ARゲームとして自由なクラフトを楽しめる。ほかのプレイヤーと協力したり、モンスターと戦ったり、また等身大のビルドの中に入って楽しむこともでき、『マインクラフト』の世界に入り込んだような体験を提供するアプリである。

6月30日のサービス終了を前に、本日1月6日にアップデートが配信される。内容としては、課金要素の削除・ルビーのコスト大幅削減・クラフトや製錬にかかる時間削減・未使用のクラフトおよび製錬ブーストを同レベルのタップ範囲ブーストへの変換・完成済みの未リリースコンテンツなどとなっている。さらに、6月30日までに本作にサインインすれば、キャラクタークリエイター用アイテムが提供される。

また、本作にて少額課金したことのあるユーザーには、Bedrockバージョンの『マインクラフト』が無料でプレゼント。購入したルビーを保有している場合は、Minecraftマーケットプレイスにて使用できるMinecoinに変換されるとのこと。

コロナ禍においては、位置情報ゲームは従来どおりのゲームプレイが難しいこともあり、各社対応に追われている。たとえば、『Pokémon GO』では「リモートレイドバトル」を導入し、ジムの近くに行かなくてもレイドバトルが可能に。また、『ドラゴンクエストウォーク』も「どこでも目的地」機能を追加し、家でクエストを受注できるよう対応していた。

『Minecraft Earth』もまた、好きな場所にアドベンチャーイベントを出現させられる「アドベンチャークリスタル」を昨年3月に導入していたが、サービス終了という決断を下したようだ。開発元Mojangは、サービス終了後は『マインクラフト』コミュニティに別の価値を提供できるようリソースを割り当て直すとしている。

『Minecraft Earth』は、6月30日をもってサービスを終了する。以降はアプリのダウンロードもプレイも不可となる予定だ。サービス終了に関する詳細は公式FAQを参照してほしい。