『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』の一部NPCの顔は、「Mii」の発展版をベースにしていたとの噂。Mii研究家が報告

 

任天堂のアバターアイコンとして採用されているMii。このMiiの発展版としてUMiiなるものが存在し、『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』に使われていたとの噂が流れている。Mii研究家として活動するalice氏が報告している。Miiについて研究を重ね、さまざまな作品に登場するMiiのデータを収集しライブラリを作るなど、精力的な活動をしていたalice氏。長年の研究のすえに、『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』の一部NPCのフェイスモデルはUMiiをベースにしていたと報告しており、海外にて話題を呼んでいる。


『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』では、さまざまなNPCが存在している。大厄災を受けたハイラルは傷だらけ。しかし、街や集落では人々が生活しており、街道でもそうしたNPCと出会うことができる。彼らの顔にUMiiとやらが使われていたと、報告されているわけだ。alice氏はその裏付けとして、Modを介してMiiアイコンをWii U版『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』のNPCとしてゲーム内に実装してみせている。alice氏自身のMiiもゲーム内に導入。これらが実装できるのは、UMiiが採用されているからだと主張しているわけだ。またゲーム内のNPCにMiiデータが含まれているとも報告している。

https://twitter.com/HEYimHeroic/status/1344762673825779714


alice氏の報告によると、UMiiはMiiの次世代版のようなものだという。同氏はUMiiについては説明が難しいとしつつ、ホクロなどは設定できないものの、Miiとほとんど同じだとコメント。Wii Uに実装される予定のシステムだったのかもしれない。いずれにせよ、『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』にて採用されているのは、UMiiであるそうだ。同作のNPCの顔は、そうした次世代Miiをベースに作られていたのではないかと考えられている。

たしかに、同作のモブNPCの顔はかなり不思議。PinterestにあげられているNPCのフェイスを見ていくと、Miiで作られたような顔が見かけられる。コミュニティ内で「もっとも醜い」とされているNPC群についても、“Mii作成に失敗した”と表現するとしっくりくる。その面影を感じさせるものが多いのだ。重要NPCは当然ハンドメイドだとして、膨大な数のNPCの顔を作成するにあたってMiiを利用していた可能性はありそうだ。

Image Credit : Reddit/任天堂


『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』のモブNPCの小ネタ話でいうと、かつて任天堂の社長を務めた岩田聡氏をモチーフにしたNPCがいると噂された。平原外れの馬宿の近くでウドーという人物が出現。メガネをかけた外見や髪型、そして同NPCが“サトリ山”について情報提供することから、亡き岩田聡氏へのトリビュートではないかと話題となった。

ウドーの元ネタ説も、NPCの顔がMiiベースではないかという報告も、あくまで非公式な推測に過ぎない。しかしながら、2021年になってもまだまだ話題が出てくる『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』について、ゲームとしての奥深さが垣間見えるだろう。