『ニーア オートマタ』に隠されていた“最後の秘密”が発見される。一気にエンディングへ


『ニーア オートマタ』がPlayStation 4向けに発売されてから4年弱。本作の開発陣が「最後の秘密」としていた要素がついに明らかになったようだ。

ことの発端は、本作の発売1周年を記念した週刊ファミ通2018年3月22日号でのインタビューだ。この中で、まだ公にはされていない本作のネタはあるか問われたディレクターのヨコオタロウ氏は、とある仕様が入っているがバレていないと述べる。ただ、詳細について語ると問題になるかもしれないため、「『ニーア オートマタ』の最後の秘密ということで」として言及を避けていた。このコメントは世界中に伝わり、ファンの間で考察されることに。そして、今年1月3日になってある映像がSNS上に投稿。『ニーア』シリーズの公式PRアカウントが、それが「最後の秘密」であると認めた。

『ニーア オートマタ』の最後の秘密を発見したのは、PS4ゲームの解析・改造などで知られるLance McDonald氏だ。同氏は、本作にて“チートコード”を発見したとし、それを実際に使用する映像をTwitterに投稿した。その内容は、最初のボスを倒した場面から、一気にエンディングまでスキップできるというものだそうだ。バグ技の類ではなく、本作のゲームエンジンに書き込まれた正真正銘のチートコードだという。

McDonald氏によると、序盤の工場廃墟にてボスの超大型兵器を倒した後に、そのチートコードを入力するとのこと。投稿された映像では、ステージ後方の柵近くのドラム缶の間に移動し、攻撃や移動などを細かく入力している。おそらくその操作がコードの入力になっているのだろう。

しばらく操作をしていると画面が暗転し、ポッド153がプレイヤーに対して呼びかけるメッセージが表示。「本作をクリアできず困っているプレイヤーに対して言いたいことはあるか?」と聞かれ、はい・いいえを選択するよう求められる。映像は、はいを選択したところで終わっているが、おそらくここでエンディングまでスキップするのだろう。McDonald氏は、完全な映像は近く公開するとしている。

この映像の投稿を受けて、ヨコオタロウ氏は「3 years 10 months.(◎血◎)」とコメント。発売から3年と10か月かかって、ようやく発見されたことに対する驚きを表しているのだろうか。また、本作のゲームデザイナーを務めたプラチナゲームズの田浦貴久氏も「あ、バレてる……」と述べており、やはり最後まで秘密にしていた要素そのものだったようだ。

McDonald氏は、数百時間ものリバースエンジニアリングを経て、このコードを見つけ出したそうだ。同氏は、これまでにも『P.T.』のカメラをハックして同作の裏側を暴いたり(関連記事)、『ブラッドボーン』を60fps化する改造などをおこなってきたことで知られる。それらの活動では映像で詳細な解説をしていたため、近く公開するとしている今回の『ニーア オートマタ』に関する完全な映像では、最後の秘密とされてきたチートコードの具体的な入力方法についても明らかになるかもしれない。