稲作アクションRPG『天穂のサクナヒメ』肥溜め関連の不具合が修正。ただし、衛生的に問題のある保存方法は可能なまま


国内の同人ゲームサークルえーでるわいすは12月1日、『天穂のサクナヒメ』のアップデートをPC/PlayStation 4向けに配信した。えーでるわいすの更新履歴によると、肥溜め関連の仕様や軽微な不具合の修正、二番茶(夏)が入手できるようになるなど、細かな調整が中心となっているようだ。なお、本稿には仕様を利用したテクニックの情報が含まれている。

稲作アクションRPG『天穂のサクナヒメ』には、本格的な稲作パート以外に、ヒノエ島に潜む鬼と戦うアクションパートがある。アクションパートでは、島の探索を進める以外に倒した敵などから肉や魚を含めて素材が入手可能で、食材は料理に使用できる。ただし、こうした食材の多くには消費期限が設定されており、日数経過によって腐ってしまう。食材が腐敗しても、肥料や何らかの素材として使えるため、完全に無駄になってしまうわけではないものの、せっかく手に入れた食材を腐らせたくはないだろう。そこでプレイヤーによって発見されたのが、肥溜めを使った一見不衛生な食材保管方法だった。


本作には、肥溜めを使って肥料を作るシステムが搭載されており、追加素材として食材も肥料に投入できる。肥料を撒かずに捨てると、肥料に追加した素材は消費されずに戻り、また肥溜めの中にある間に食材は腐らない。プレイヤーによって発見された食材の保存法とはこうした仕組みを利用し、腐る前に食材を肥溜めに入れて取り出したり、肥溜めに食材を入れたままにすることで、食材を長持ちさせる手法だ。厠から汲み上げたものと一度混ぜているため、衛生的/倫理的にかなり抵抗を感じるが、データ上は食材を新鮮なまま保てるため何の問題もないわけだ。

また関連して、肥料に追加したアイテムを取り出した際に入手扱いとなり真価の解放条件を満たしてしまう、肥溜めに料理に使うはずだった食材を投入しても献立がリセットされないというバグともとれる仕様も存在していた。


今回のアップデートでは、肥溜めからのアイテムの入手では、真価の解放条件を満たさないよう修正されているほか、作れなくなった献立もクリアするように修正されており、肥溜め関連の仕様に手が加えられた。しかし、肥溜めを使った食材の保存方法は相変わらず可能となっている。更新履歴によると、肥溜めへの出し入れによって鮮度が回復する方については、修正難度と危険性が高かったため保留されたようだ。一方「肥溜めへ食材を入れっぱなしにしている間の食材の保存」については”可能なままです”と記載されている。えーでるわいすのこいち氏も、過去にツイートで触れ、この手法について爆笑したとコメントしていたため、あえて残す方針なのかもしれない。なお、食材の保存歩法としては、アイテムを使ったまっとうな方法も用意されている。

そのほか今回のアップデートでは、夏に二番茶(夏)が入手できるようになったほか、赤出秘湯の秘薬の素の入手確率上昇、お茶への肥料効果付加、羽衣を空振りした際の硬直短縮など、多数の修正が行われている。

天穂のサクナヒメ』は、PlayStation 4/Nintendo Switch/Steam向けに販売中。Nintendo Switch向けにも、アップデートは順次配信されている。