スクウェア・エニックスが『新すばらしきこのせかい』を発表。あのスタイリッシュRPGが立体進化


スクウェア・エニックスは11月24日、『新すばらしきこのせかい』を発表した。対応プラットフォームはPS4/Nintendo Switchで、発売予定時期は2021年夏となる。本作は、2007年にニンテンドーDSで発売され、その後さまざまなプラットフォームに移植された高評価RPGの続編だ。


『すばらしきこのせかい』は、アクションRPGだ。主人公の少年ネクが、7日間の生き残りを賭けたゲームに巻き込まれながらも、死神と戦う物語が描かれる。野村哲也氏がメインキャラクターデザインとクリエイティブプロデューサーを担当したほか、スクウェア・エニックスとジュピターの共同開発により、『キングダムハーツ』シリーズに携わっていたスタッフが多く参加。渋谷をアーティスティックに表現した独特な世界観、各所シーンを盛り上げる多彩なボーカル曲、バッジを用いた白熱のバトル、ファッションショップを介したアイテムシステム、主人公たちの生死をかけた先の読めないシナリオなど、当時としては目新しい独自要素を多く取り入れながら、それらを絡ませつつ高い完成度に仕上げられた人気作である。

新作となる『新すばらしきこのせかい』にも、そうしたエッセンスが受け継がれている。主人公となるのは新たな主人公のリンドウ。ツンツン頭のオレンジパーカーが特徴の青年だ。内田雄馬さんが声を演じるという。味方としては熱血系青年フレットや、ツインテールメガネ少女ナギ、黒フードの青年ミナミモトといったメンツがパーティーに参加するようだ。


特筆すべきは、グラフィックが3Dに変化したこと。アーティスティックに描かれる渋谷の街が立体的に表現されている。道玄坂やセンター街といった場所も3Dで描かれているようだ。戦闘はというと、奥行きある3Dバトルへと激変している。仲間と共に戦っている姿が確認でき、ダイナミックなバトルが楽しめるそうだ。この場所でも死神のゲームが繰り広げられるという。マンガ調のテキスト会話やバッジシステムなどは健在。そのほかいくつか前作ファンには気になる要素がちらり。ミナミモトは前作では「サイン・コサイン・タンジェント」を連呼し敵として立ちはだかった人物。狩谷拘輝など死神の姿もちらり。トレイラーではNintendo Switch版の追加エピソードに登場したあの少女も姿を見せている。どのような物語が展開されるのだろうか。


スタッフとしては、主人公のデザインを野村哲也氏が担当。今回も制作に大きく携わるのだろう。全般的なキャラクターデザインを担当した小林元氏やノリノリなサウンドを手がけた石元丈晴氏も続編発表に反応しており、前作の主要スタッフが続投されているのだろう。

2021年4月よりアニメも放映され、シリーズとして盛り上がりが見られる『すばらしきこのせかい』。大きく進化を果たす新作にも楽しみにしておこう。『新すばらしきこのせかい』は、2021年夏にPS4/Nintendo Switch向けに発売予定だ。