『Call of Duty: Warzone』実況者、“配信中”にチートがばれてTwitchからBAN。視聴者を煽りながらツールをうっかり晒し、すべてを失う


『Call of Duty: Warzone』実況中、チートツールをまんまと画面に映し配信してしまったストリーマーがいるようだ。DexertoPC Gamerが報じている。mrgolds氏は、2016年より活動する、7万7000ものフォロワーを抱える中堅配信者だ。シューターを好んでおり、『フォートナイト』や『Apex Legends』など人気作品を得意とする。最近では『Call of Duty: Warzone』にもっぱら夢中だった。定評があったのはその腕だ。素早く精確に敵を射止め、同作のキルデス比は6.0以上を誇るという。そのエイム力が、視聴者から羨望を集めていた。チート使用がバレるまでは。


8月下旬にいつものように『Call of Duty: Warzone』を遊んでいたmrgolds氏は、マッチを終え雑談タイム。あまりにもエイムが的確であるがゆえに、チートをしているのではないかと視聴者に問われた。しかし同氏はそんな疑問を即座に否定。「リコイルの扱いがうまくて、だからゲームがうまいだけ。ゲームがうまいやつを見るのは初めてか?こんな風なプレイを見るのはマジで初めてなのか?」と豪語。“プレイがあまりにうまくて困惑する視聴者”になりきるなど、おちょくるほどの余裕。しかし、画面上では大事件が発生していた。タスクマネージャーの奥に、チートツールの画面が映し出されていたのだ。

映し出されたツールの名前は「EngineOwning」。『Battlefield』や『Call of Duty』シリーズに特化したチートツールで、『Call of Duty: Modern Warfare』と『Call of Duty: Warzone』にも対応。機能としては、相手の居場所やアイテムの位置を把握するレーダーや、無比精確なエイムを実現する自動エイムツールAimbotなどが含まれている。散々視聴者をからかっていたmrgolds氏であるが、途中にツールが映っていたことに気付く。まくしたてていた言葉は急に消え、顔は神妙に。消え入りそうな声で「Oh my god men」とつぶやいた。チートを疑う視聴者をからかう傍らに、チートツールが映し出されるという、極めてシュールな光景であった。

「EngineOwning」 のUI(公式HP)より。そっくりなツールが配信では映し出されていた。


しかしmrgolds氏は強心臓であったのか、ストリーミング活動を続行。それからも毎日『Call of Duty: Warzone』を遊び続けた。一方でチートツールを使用している疑惑はSNS上で広まっており、同氏がチートツールを使用していること、そしてゲーム内とTwitchでBANされないことに怒る声があふれていた。Twitchにおいてはチート行為は禁じられており、ペナルティ対象(Twitchコミュニティガイドライン)。にもかかわらず、罰を受けずゲームを遊び実況を楽しむmrgolds氏の姿勢には同業者も不快感を示している。mrgolds氏はというと、悪びれもせず、今度は自身のInstagramに動画を投稿。チートツールを使っていないプレイ画面と称し、的確な狙撃を決める映像を見せ、くだらない話にはもう付き合う気はないと豪語していた。

https://www.instagram.com/p/CEPvjIIA9Ka/

しかしながら、あまりにも証拠が揃いすぎていたようだ。通報を求めてSNSにてシェアされた映像は拡散に拡散を重ね、最終的にmrgolds氏のTwitchアカウントはBAN。Twitchというプラットフォームから追い出されてしまった。あまりにも間抜けすぎて冗談のような話であるが、mrgolds氏は実況者およびプレイヤーとしての名誉と、Twitchストリーマーとしてのアカウントを失ってしまった。4年間にわたり培ってきたものは、もう元に戻らない。チートを使用して得る名声が、あまりにも脆く空虚なものであることを、改めて知らしめる事例となった。