『ファイナルファンタジーVII リメイク』のティファの父親は、開発者の間で「死体」と呼ばれていた。裏話インタビュー公開中

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スクウェア・エニックスは8月5日、『ファイナルファンタジーVII リメイク』の世界を深堀りするオフィシャルインタビュー記事を公開した。「FFポータル」スタッフが、ゲームを遊んでみて疑問に思ったことを、共同ディレクターでありシナリオデザイナーの鳥山求氏にぶつけ答えてもらうという形。その中で、ティファの父親が開発者の間で「死体」呼ばわりされていたことが明かされている。


『ファイナルファンタジーVII』にて、ヒロイン的存在としてプレイヤーとクラウドを引っ張るティファ。そんな彼女には、かつて父親が存在していた。妻を亡くし娘のティファを大切に想う、ごく普通の父親だ。赤いバンドを頭に装着し、ニブルヘイムの村長も務めていた熱血漢。しかしこの父親もセフィロスをめぐる騒動に巻き込まれ、命を落としてしまう。そんな父親であるが、オリジナル版でははっきりした名前を持っていなかった。「ティファパパ」といういわゆる汎用系の名前を持っていたが、作中でははっきりした名前は明かされなかった。『ファイナルファンタジーVII リメイク』開発者の間では「死体」という、あんまりなニックネームが付けられていたようだ。

というのも、『ファイナルファンタジーVII リメイク』では、実はこの父親はこっそり登場しているのだ。クラウドの回想シーンを介しての登場なので、原作をはっきりと覚えているユーザーでなければ、見過ごしていたことだろう。具体的には、伍番魔晄炉の最深部のシーン。伍番魔晄炉をいざ爆破しようというタイミングで、クラウドの頭に痛みが走り、忌まわしき過去が蘇る。5年前のニブルヘイムでの惨劇だ。


回想では、惨劇に巻き込まれたティファが、苦しむ姿が映し出されている。カウボーイハットをかぶり胸元をあけたティーンエージャー全開なティファが、倒れた何者かを悲しんでいるシーン。実はこの男がティファパパなのだ。ぱっと見ではわからないが、シチュエーションや服装を見る限り、この臥せた男が父親であることがわかる。しかし先程述べたように、父親はセフィロスに殺されている。誰かもわからない状態で、セリフもなく、死んだ姿でちらっとしか登場しない。それゆえに、死体というなかなかすごい通称で呼ばれていたのだろう。


実際は、このティファパパは設定画にてブライアンと名付けられており、『ファイナルファンタジーVII リメイク』でもその名前が採用されるようだ。なお、クラウドの母も同じく設定画からの名前として、クラウディアと名付けられている。クラウディアも登場は短いながら、クラウドの回想シーンにて、美しき良き母としてクラウドを案じるなど、セリフ付きで登場する。かたや一瞬ながらもインパクトの強い登場をするクラウディアと、かたやセリフすらなく開発陣に死体と名付けられるブライアン。両者の扱いには鮮明に差が出ており、なかなか興味深い。次回作に回想シーンがあれば、喋ったり動いたりする、存命のころのブライアンが拝めるかもしれない。


なお今回公開されたインタビューには、エアリスの家のまわりだけ花が咲きまくっているという多くのプレイヤーが抱くであろう疑問や、夜にエアリスの家を抜け出すシーンにて失敗を重ねていくと、障害物が減っていくというメタな演出についても言及されるなど、切り込んだ内容となっている。ミレイユやキリエ、レズリーといった新キャラのルーツにもふれられており、かなり面白いインタビュー記事となっているので、クリア済みのプレイヤーは目を通しておくといいかもしれない。


現在『ファイナルファンタジーVII リメイク』はPS Storeにて期間限定セール実施中。8月18日までは、34%オフの6519円で通常版が手に入る。あわせて序盤向けの特別なアクセサリ5つも配信されているので、この夏はミッドガル脱出を試みてみるのもいいだろう。

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