『ゴースト・オブ・ツシマ』発売から3日で240万本販売。日本愛あふれる侍オープンワールドが世界を席巻

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ソニー・インタラクティブエンタテインメント(SIE)は7月25日、『ゴースト・オブ・ツシマ』の全世界累計実売本数が、発売から3日で240万本を突破したと発表した。7月17日に発売された同作は、世界的なヒット作品になっているようだ。

『ゴースト・オブ・ツシマ』は、蒙古襲来をテーマとしたオープンワールドゲームだ。舞台となるのは、モンゴル帝国に攻め込まれた1274年の対馬。主人公となるのは、惨劇から生き残った武士の境井仁。仁は、対馬に上陸したモンゴル帝国の大軍勢を相手に戦う運命に直面。その結果、侍の道に反した邪道な戦い方に手を染めることを決意する。冥府から蘇った者「冥人(くろうど)」として、再び戦いに身を投じることになる。

『ゴースト・オブ・ツシマ』は、日本の対馬を舞台としており、和風なオープンワールド世界が表現されている。美しい自然の中を旅していくのだ。物語としてはかなりダークで、侍としての仁義ある生き方を求められながらも、対馬を救うために冥人として邪道な方法に手を汚していく仁の葛藤が描かれる。サイドクエストも豊富で、どのクエストでもフルボイスにて重厚な話が展開されることが特徴。“『アサシン クリード』と『ウィッチャー3』をかけあわせたような作品”という表現は、本作を紹介する手っ取り早いフレーズのひとつであるだろう。


広大なオープンワールド、美しい自然表現、ほどよくシビアな戦闘、ロード時間をはじめとしたストレスを廃する配慮、そして溢れ出んばかりの日本愛。革新的な要素は持たないながらも、丁寧に作り込まれた作品として高い評価を獲得している。売上にもそうした評価は反映されていると言える。

売上としては、SIEが発売した新規IPのPS4用ソフトウェアタイトルとして過去最速を記録しているという。SIEの他作品と比較してみると、『The Last of Us Part II』は発売から3日で400万本、『Marvel’s Spider-Man』は330万本。『ゴッド・オブ・ウォー』は310万本。『ゴースト・オブ・ツシマ』はこれに続くことになる。『Marvel’s Spider-Man』と『ゴッド・オブ・ウォー』は累計販売本数1000万本を突破したメガヒット作品。さらに、販売ペースとしては『アンチャーテッド 海賊王と最後の秘宝』(7日で270万本)、『Horizon Zero Dawn』(2週間で260万本)を上回っている。発売時のPS4の普及台数などはそれぞれ異なるので、正確な比較ではないものの、新規IPでありながら3日で240万本を記録した『ゴースト・オブ・ツシマ』は、極めてハイペースで数字を伸ばしている。

国内ではパッケージ版の品切れが相次ぐなど販売好調であることを伺わせていたが、世界的にも大きなヒットになっているということだろう。『SEKIRO: SHADOWS DIE TWICE』や『仁王2』に続き、日本や和風のエッセンスを取り入れた作品が、マーケットに受け入れられることが証明されている。なお複数の海外メディアが、日本で『ゴースト・オブ・ツシマ』が受け入れられていることや人気を呼んでいることを度々報じている。メディアのコメント欄を見ても、アメリカ生まれの日本ゲームが、日本で受け入れられていることに安堵する声が散見される(Push Square)。

『ゴースト・オブ・ツシマ』は、PS4向けに発売中だ。

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