Nintendo Switch『Waifu アンカバード』で“さきっちょ”が映り配信停止。たとえ1フレームでも、識者は見逃さない


パブリッシャーのEastasiasoftは7月16日、『Waifu アンカバード』をNintendo Switch向けに配信開始した。本作は、One-Hand-Free-Studiosが手がけるシューティングゲーム。今年4月にSteam版が先行して配信されており、その移植版となる。しかし本日7月17日、わずか1日にして配信停止となってしまった。

本作では、8人の乙女たちがエイリアンの攻撃に晒され、致死性の邪悪なウイルスに衣服が汚染されてしまう。そこで、プレイヤーは彼女たちを救うため、その汚染された衣服を吹き飛ばしていくことを目指す。そうしたやむを得ない事情によって、ちょっぴり“いけない”表現を拝むことができるセクシーシューティングゲームである。ただ本作の配信直後、本来見えてはいけないモノが見えてしまってると、一部で話題となっていたようだ。

『Waifu アンカバード』では、救出対象の女の子が背景に大きく表示されたステージにて、某人気キャラクターに似たリボンをつけたネコや、空飛ぶウ○コ、UFOに乗ったブタなどの奇妙な敵を倒していく。自機には性能の異なる複数の機体が用意されており、倒した敵が時折ドロップするアイテムにて、ステージ内でさらに強化していく形だ。敵は手裏剣アイテムもドロップし、これを指定数獲得するごとに新たなウェーブに移行。そして6ウェーブクリアするとボス戦に突入する。

似たジャンルの作品としては『DEEP SPACE WAIFU』が挙げられるが、女の子の衣服を直接撃って剥がしていく同作とは異なり、『Waifu アンカバード』では獲得した手裏剣が女の子の衣服へと飛んで行って、脱衣へと繋がるスタイルである。ウェーブごとに脱がせる、もとい汚染除去する衣服の部位が設定されており、徐々に女の子の肌が露わに。もっとも、きわどいシーンはあるものの、あの手この手でうまく隠してしまうため、彼女たちの産まれたままの姿を目に焼き付けることはできない……はずだった。

Twitterユーザーのたまねこ氏は7月16日、本作にて女の子の“さきっちょ”が見えると報告。併せて投稿されたスクリーンショットでは、着ているはずの衣服がスケスケになり、乳首が鮮明に映し出されていた。

“さきっちょ”部分は自主規制


本来この場面では、女の子たちは下着などを着ており、このように乳房が透けて見えることはない。また、ウェーブが進むと乳房が露わになるが、追加のオブジェクトなどで隠してしまうため、肝心の部分はやはり見えない。この現象が発生した当時の状況を、前出のたまねこ氏にうかがったところ、吹き飛ばす衣服の対象が胸部になるひとつ前の脱衣演出の瞬間に、次の対象である胸部の衣服がまれに透けることがあるとのことだった。

筆者も実際にプレイしてみたところ、問題のタイミングにて衣服が一瞬白く光る場面を確認できた。ただ、プレイ中には文字どおり“光った”としか認識できない。先述した手裏剣が衣服に当たった際も衣服が明滅するため、それと同様の演出とも受け取れる(この場合は透けない)。しかし、動画プレイヤーにてコマ送りしてみると、一瞬光ったように見えたのは、エフェクトではなく女の子の白い肌だったことが判明。その時間、わずか1フレームであった。

女の子の“さきっちょ”が見えてしまう発生条件については、今のところ判然としない。一部では、ウェーブ終了間近にて、クリアに必要な数よりも多くの手裏剣を一気に獲得すると、処理に問題が起こってこうした現象に繋がるのではという見方もあるが、こちらもまだはっきりしない状況である。

1フレームという一瞬だけ衣服が消える


実際のところ、ゲームプレイ中にはほぼ誰も気づくことがないであろう一瞬の出来事ではあるが、乳首が完全に見えてしまっていることが判明したならば別の問題も浮上する。それは、CEROの審査にて「D(17才以上対象)」に区分されている本作が、こうした表現を含んでいても大丈夫なのかという問題だ。

実は、本作の海外版には「Uncensored Mode」つまり無修正モードがアンロック要素として用意されており、同モードでプレイすると何の躊躇もなく乳首が露わになる。日本版ではこのモードが削除され、追加オブジェクトなどによって乳首を隠しているということは、乳首の露出は少なくともCERO:Dではリリースできない表現ということだろう。昨年には、同じくNintendo Switch向けに発売された『スーパーリアル麻雀PⅤ』にて、ヒロインの乳首が見えてしまう同様の問題が発生。当時は一時的に配信停止され、修正後に配信再開となっている(関連記事)。

本件について配信停止前の段階で販売元Eastasiasoftにうかがったところ、国・地域によって異なる規制があり、日本では乳房や性器が完全に露出しないよう修正されたモードに限定していると回答。そして今回発見された“1フレームの乳首”については、同社においてはまだ現象を再現できていないが、意図した表現ではないとのこと。そして、開発元とも協議し調査しており、もし問題が確認できたなら、可能な限り迅速に問題を修正するとの回答だった。


なお冒頭で述べたとおり、『Waifu アンカバード』は本日7月17日17時ごろまではニンテンドーeショップにて販売されていたが、現在は配信停止された模様。これについて販売元Eastasiasoftから、現在調査中のため、念のためにストアから取り下げたと、弊誌にあらためて連絡があった。本作のシューティングゲームプレイ自体は、まずまず良好な評価を受けていたようなので、近く配信再開を迎えられることになるよう期待したい。