現役プロテニス選手参加の『マリオテニス エース』オンライン大会開催へ。錦織圭、大坂なおみ、ウィリアムズ姉妹ら集う

 

スポーツイベントの企画・運営やアスリートのマネジメントを行うIMGは現地時間の4月29日、プロテニス選手や著名人らが参加するテニスゲームのオンライントーナメント「Stay at Home Slam」の開催を発表した。大会にはテニスゲーム『マリオテニス エース』が使用され、現地時間の5月3日にFacebook Gamingにて行われる。なお、イベントの収益は新型コロナウイルス救済基金へ寄付される。
【UPDATE 2020/4/30 14:30】
任天堂の発表にともない、情報を修正および追記

本大会はNintendo Switchの『マリオテニス エース』を使用したダブルスの大会。錦織圭選手、大坂なおみ選手、ビーナス・ウィリアムズ選手、セリーナ・ウィリアムズ選手、マリア・シャラポワ氏などを含む現役/元プロテニス選手8名と、モデルやミュージシャン、プロアメリカンフットボール選手などの著名人8名がタッグを組んで、自宅からオンライントーナメントに参加する。各参加者は2万5000ドル(約266万円)を参加賞金として受けとり、任意の慈善団体に寄付する。優勝者には優勝賞金として100万ドル(約1億658万円)がFacebook社から贈られ、こちらも新型コロナウイルス感染症対策のための基金へ寄付されるという。

Image Credit: 任天堂/ IMG Tennis

錦織圭選手は、グラミー賞ノミネート経験のあるミュージシャンのスティーヴ・アオキさん、大阪なおみ選手は、モデルでジャスティン・ビーバー氏の妻ヘイリー・ビーバーさんとダブルスを組む。なお、この両チームはトーナメントの1回戦で対戦する予定だ。

大会のコメンテーターを務めるのは、シングルス・ダブルス両方で世界ランキング1位となった経験をもつ元プロテニス選手のジョン・マッケンローさんと、YouTubeなどで活動するインターネットセレブリティのジャスティン・エザリックさんだ。

『マリオテニス エース』では、リアルなテニスゲームと少し違った戦略が必要となる。狙ったポイントにショットを決める「ねらいうち」や、使用キャラとダブルスを組んだパートナー以外がスローモーションとなって通常では届かないボールに追いつける「加速」など、攻守どちらにおいても特別な技を使うことが重要となる。技を使うにはエナジーをためる必要があり、リスクを負って素早くエナジーをためるか、エナジーはたまりにくいが堅実なプレイで確実にボールを返すか、ここでも駆け引きが重要だ。

また、ラケットにはHPが設定されており、強力なショットでラケットを破壊されるとノックアウトされてしまう。このような『マリオテニス エース』ならではの要素をテニスのプロ選手がどのように活用するのか、本大会注目ポイントのひとつと言える。

錦織圭選手は、4月28日から開催されているテニスゲームのオンライン大会「Mutua Madrid Open Virtual Pro」にも参加した。こちらは、新型コロナウイルスの影響で今年の開催が中止となったプロテニス大会「ムチュア・マドリード・オープン」主催のイベントで、『テニス ワールドツアー』を使用して行われている。錦織圭選手はファビオ・フォニーニ選手に破れ、惜しくも1次リーグ敗退となった。

敗退の原因のひとつとなったのが、試合中にインターネット回線が不安定で操作が反映されない場面があったこと。オンラインゲームの対戦でしばし発生する事態ではあるが、せっかくの機会に本人の力量が十分に発揮されなかったことは残念である。「Stay at Home Slam」でそのような事態が起こらないことを祈りたい。

『マリオテニス エース』を使用したオンライントーナメント「Stay at Home Slam」は、日本時間の5月4日5時からFacebook Gamingにて開催。IMGのFacebookページから見ることもできる。少し早起きして、テニス選手と『スーパーマリオ』シリーズのキャラクターとのコラボを楽しんでみてはいかがだろうか。