『ファイナルファンタジーVII リメイク』のエアリスを演じた海外声優、エアリス登場シーンに感極まって泣く


『ファイナルファンタジーVII リメイク』が、PS4向けに4月10日に発売された。かつてPlayStationでリリースされた人気作のリメイクがついに遊べるようになったと、喜んでいるユーザーも多いことだろう。発売が嬉しいのは、関係者にとっても同じであるようだ。海外英語版のエアリスを演じたBriana White氏が、同作を実況プレイ。エアリス登場シーンに感極まり泣く映像が話題を呼んでいる。

エアリスの声優といえば、日本では坂本真綾氏が定着しつつあるが、海外版についてはキャストが頻繁に変わっている。初代『キングダム ハーツ』のエアリスはMandy Moore氏が担当。『キングダム ハーツII』と『ファイナルファンタジーVII アドベントチルドレン』のエアリスはMena Suvari氏が演じ、『クライシス コア ファイナルファンタジーVII』から『キングダム ハーツIII』においては、Andrea Bowen氏が担当に。そして『ファイナルファンタジーVII リメイク』からは、Briana White氏がエアリスを演じるようになったわけだ。

White氏はカリフォルニア出身のアメリカ人で、「クリミナル・マインド 国際捜査班」や「俺たちポップスター」に出演するなど、女優・声優としてキャリアを積んできた。この度、ティファ役のBritt Baron氏やクラウド役Cody Christian氏といった、知名度ある実力派キャストの面々と並ぶことになった。抜擢ともいえるエアリス役ゲットにいたく喜んでおり、昨年E3 2019にて正式発表された時から「嬉しい」という旨のメッセージをSNSにて日々連発していた。

そして実はWhite氏は、ストリーマーとしても活動している。表情豊かでおちゃめな人柄が人気を博し、不定期実況をおこなっている。同氏は『ゴッド・オブ・ウォー』や『Horizon Zero Dawn』を初見プレイしているが、やはり人気コンテンツは『ファイナルファンタジーVII』。1週間前にはオリジナルのリマスター版を再び遊ぶという企画を立ち上げ、ユーザーと交流。発売が待ちきれず、前日にはデモ版を周回プレイするなど、テンションは高いまま。『ファイナルファンタジーVII リメイク』発売日には、カウントダウンイベントをするという徹底ぶり。発売日になった瞬間「やったわ!私やったんだわ!」と叫ぶなど、お祭り騒ぎである。そうして、本人によるゲーム実況が開始された。エアリス声優として、ゲーマーとして、『ファイナルファンタジーVII リメイク』をプレイ開始したのである。

オープニングシーンのエアリスを見た時から涙ぐんでいたWhite氏は、壱番魔晄炉を爆破したのち、エアリスとクラウドの遭遇シーンに辿り着く。このシーンは予期していなかったようで、エアリス登場に思わず口を押さえる同氏。クラウドとのかけあいでは、涙が出たようで目を拭っている。収録が終わって以来であり、製品ゲーム内で聞く初めてのエアリスの声。自分自身が演じたエアリスの声を聞き、感極まりエモーショナルになったようだ。カウントダウンの時に騒いでいた時とは違い、しんみりと感慨深げにゲームを楽しんでいる。

「声優がゲームを遊び、自分で演じたキャラの登場に泣く」という、ほっこりしたシチュエーションが話題を呼んでおり、SNSではWhite氏をねぎらうコメントで溢れている。また自分が演じたキャラを自分が演じるというシュールなシチュエーションにちなんだ、微笑ましいやりとりも飛び交っている。また発売に際して同氏は、今日という日を忘れることはできないでしょうとコメント。嬉しくて心が満たされていると付け加え、キャストや開発者、ファン、そしてエアリスに深い感謝を述べている。

White氏は、エアリス役を得る前からゲーマーとして公言しており、数年前より『Horizon Zero Dawn』など数々のゲームを実況中。『ファイナルファンタジーVII』についても、お気に入りのゲームであるとも語っていた。そんなWhite氏にとって、エアリスを演じるということは格別なのだろう。今でこそ、声優がゲーム実況をするというのは当たり前になりつつある。とはいえ、声優が自身が演じた作品を遊ぶ姿を見られるというのは、なかなか豪華なシチュエーションだろう。SNSやゲーム実況が発達したことで、見られる光景だと言える。国内でも声優のYouTube進出が著しい状況。いつか個人チャンネルにて、櫻井孝宏氏や伊藤歩氏、もしくは坂本真綾氏が『ファイナルファンタジーVII リメイク』を遊ぶ。そんな風景が見られるかもしれない。