『Dead by Daylight』モバイル国内版は『IdentityⅤ第五人格』のNetEase Gamesが運営を担当へ


Behaviour Interactiveは2月28日、『Dead by Daylight Mobile』を欧米向けに2020年春に配信することを発表。告知の中で、同作のアジア圏の特定国の運営をNetEase Gamesが担当すると明かした。対象となるのは、日本、韓国、ブルネイ、カンボジア、インドネシア、ラオス、マレーシア、モンゴル、ミャンマー、フィリピン、シンガポール、タイ、東ティモール、ベトナムなど。国内での運営も、NetEase Gamesに委ねられることになるようだ。

『Dead by Daylight』は、キラー(殺人鬼)1人と、キラーから逃げながら協力して脱出を試みるサバイバー(生存者)4人で対戦する“鬼ごっこ型”の対戦ゲーム。非対称型の対戦ゲームの先駆けとなったタイトルだ。『Dead by Daylight Mobile』においては、世界観やキャラクターなど、核となるシステムはそのままに、操作体系などはモバイル向けに最適化。そのほか腰を据えて遊ぶPC/コンソールとは異なる、少しずつ遊べるプログレッションを用意。またランクシステムではない独自のマッチングシステムの導入が示唆されていた(関連記事)。

NetEase Gamesといえば、『荒野行動』や『Identity V』を手がける中国のゲーム会社。『Identity V』といえば、『Dead by Daylight』のヒットを追いかけるような形で生まれたモバイルゲームで、コンセプトやシステムに多くの共通点を持つ。というのも、Behaviour InteractiveはNetEase Gamesと提携しており、『Dead by Daylight』ゲームディレクターのマシュー・コート氏とプロダクトマネージャーであるアレックス・リン氏が、『Identity V』の公式アドバイザーに就いているといった関係性がある。また昨年7月にNetEase GamesはBehaviour Interactiveの株を取得し、同社への投資をおこなうと発表しており、緊密な関係をのぞかせる。

『Identity V』も運営および開発の中で独自の発展を遂げており、大規模公式大会が開かれたりミュージカルが公演されるなど、オリジナルIPとして成長しつつある。NetEase GamesはIPを発展させる実績を持ち、モバイルゲームの運営のノウハウを持つという点で、業務上の既存関係を抜きにしても最適なパートナーと言えるかもしれない。

なお冒頭にて『Dead by Daylight Mobile』は欧米向けには2020年春に配信されると記載したが、各地域向けのローカライズや最適化の時間が必要であるとし、アジア圏での配信時期はNetEase Gamesより告知すると発表されている。Nintendo Switch向けに配信され成長を続ける『Dead by Daylight』のモバイル版は、どのように仕上がり、『Identity V』ユーザー含めたモバイルゲーマーにどのように受け入れられるのだろうか。