『ファイナルファンタジーVII リメイク』の「コチョコボ」と「カーバンクル」の額がやたらデカい。ファンたちの笑いと悲しみを誘う


スクウェア・エニックスは2月14日、『ファイナルファンタジーVII リメイク』の新情報を公開した。多岐にわたる要素が公開されており、ティファのバトルスタイル公開や、新要素となるなんでも屋クエストとバトルレポートが判明。魔晄炉や螺旋トンネルといったロケーションも紹介されている。しかしインターネットユーザーの注目を集めているのは、「召喚獣」であったようだ。同作では召喚マテリアを装備し、特定のバトル中にサモンゲージが溜まると、召喚獣を呼び出せるようになるわけだが、その召喚獣のデザインが、なかなか個性的であるのだ。

特に面白がられているのはコチョコボだろう。『ファイナルファンタジー』シリーズでもおなじみのチョコボは、リメイクにも登場。原作ではチョコボは育成できるコンテンツとしても登場し、リメイクでの登場が確定している。今回紹介されているのは、召喚獣のコチョコボ。公式は「愛らしい見た目とは裏腹に、さまざまな属性魔法を操る」と紹介しているが、「従来のチョコボのようにかわいい」と表現するにはギリギリのラインに仕上がっている。

まず下半身から見てみよう。黄色い毛並みに、細い足先。鳥としてのアイデンティティを見せつける下半身だ。そこから上に向かって見ていくと、クチバシと緑色の瞳が確認できる。と、ここまでは問題ないのだが、問題は“目の上から”だ。端的に言えば、頭が爆発状態なのである。そして額の部分が異様に広い。編集部にて計測してみたところ、頭のサイズは推定ながら顔のサイズの5倍近い広さであった。髪型とサイズ、2つの点でツッコミどころ満載。当然インターネットでもこのデザインはイジられることとなった。

『ファイナルファンタジーVII リメイク』海外の公式Twitterのリプライ欄は大喜利会場状態に。ヒヨコにコチョコボの髪型を被せるコラージュが投稿されたり、「ドラゴンボール」の超サイヤ人にコラージュしたりと、ユーザーたちはやりたい放題。頭が膨張した青年が「図書館で働いている」と答える「Where Do You Work Out?」ミームにも用いられ、笑いを誘っている。

https://twitter.com/ziikuru/status/1228034890999922688

一方で熱心なファンは、コチョコボの姿よりもカーバンクルの姿にショックを受けたかもしれない。カーバンクルもまた、シリーズおなじみの幻獣。『ファイナルファンタジーV』にて召喚獣として登場し、以降の作品でも主に召喚獣として登場しプレイヤーを助ける。そのカーバンクルであるが、『ファイナルファンタジーVII リメイク』ではかなりリアルな描写に。犬猫や狐を混ぜたように身体に、頭にはルビーを装着している。そしてやはり額は広い。この姿にショックを受ける声が寄せられている。

というのも、カーバンクルは『ファイナルファンタジーXV』では重要な役割を果たしていたほか、フェネックに角のようなルビーをつけた幻獣に相応しいデザインであったわけだ。『ファイナルファンタジーXIV』でのデザインもフェネック寄り。突如犬猫化し荒々しく額にルビーをつけた今作のカーバンクルのデザインには、「カーバンクルに一体を何をしたんだ!」と問い詰めるリプライが寄せられている。一部ユーザーからは「額デカ猫カーバンクル(big forehead cat carbuncle)」と呼ばれているようだ。“あのキャッツ”のCGと比較する声も散見される。

しかしながら、こうした思い切ったデザインは『ファイナルファンタジーVII リメイク』に限ったものではないだろう。『ファイナルファンタジー』シリーズにおいては、サブキャラクターは作品を追うごとに姿を変えている。チョコボにおいては、デザインは異なるのはもちろん、デブチョコボなるコミカルな派生キャラが存在。カーバンクルについても初出である『ファイナルファンタジーIII』の時点ではかなり禍々しい。『ファイナルファンタジーXIII』では精霊路線となっており、ユーザーを驚かせた。そのほかモーグリについてもシリーズごとに雰囲気は大きく異なっており、『ファイナルファンタジーVII リメイク』でもコアラのような姿であると注目を集めた。

『ファイナルファンタジーIII』リメイク版のカーバンクル Image Credit : Fandom

カーバンクルについては、直近作のデザインが好評であっただけに落胆もあるのかもしれないが、そもそもサブキャラのデザインが実験的になされるのはシリーズの伝統ともいえる。デザイン公開時に抵抗を示すファンがいるのは、開発陣も織り込み済みだろう。コチョコボやカーバンクルの額の大きさについても、秘密があり(もしくはない)、プレイを重ねていけば好きになっていく可能性もある。こうした額のデカさによるファンの反響の多さを見ると、マーケティングな観点でいえば、今回のデザインはすでに成功といえるかもしれない。

我々が知っている方のチョコボは、LINEスタンプなども販売されている

ちなみにコチョコボとカーバンクルについては、入手方法が限定的。コチョコボは、セブンネットショッピング購入特典で入手可能。カーバンクルは、PlayStation Store早期購入特典で入手可能。共に後日有料で販売される可能性が記されているが、彼らをすぐに使いたい場合は、購入方法についても考えてみるといいかもしれない。

サボテンダーについてはいつもどおり。スクウェア・エニックス e-STORE購入特典で入手可能だ。

『ファイナルファンタジーVII リメイク』は、PS4向けに4月10日に発売予定だ。