モンスター育成MMORPG『Temtem』がSteamで存在感を放つ。接続エラーを出しながらもロケットスタート


先日Steamにて早期アクセス配信開始された『Temtem』が新規タイトルながら、Steamにて存在感を放っている。前評判も高かったモンスター育成RPGは、トラブルなどを生みながらもヒット作の仲間入りを果たそうとしている。

『Temtem』は、『ポケットモンスター』シリーズから影響を受けて開発されているMMORPG。プレイヤーは空中諸島に住まう、Temtemと呼ばれるキュートなモンスターを捕まえ、育てて進化させ戦わせていく。Temtemは最近デジタル化される技術が導入されており、液晶パネルの中から飛び出し、バトルの場へと登場する。Temtem使いのテイマーたちと戦いを重ねて力をつけ、8人の“道場主”と悪の組織Belsotoを倒すことを目指す。

『Temtem』は、世界観やシステムなど多岐にわたる点で『ポケットモンスター』からの影響を受ける一方で、2vs2バトルを基本としつつ大規模マルチプレイを導入するなど、差別化がはかられている。戦闘においてわざには使用回数の概念はなく、スタミナの概念が存在し、HPだけでなくスタミナを管理しながら戦うことが求められる。リッチなビジュアルや軽妙な戦闘テンポも特徴。デザインやエフェクトなどはゼロから作られており、『ポケットモンスター』を参考にした素地がありながらも、独自の魅力を持つ作品として評価されているわけだ。

同作の1月23日のSteam同時接続ユーザー数は、一時は3万1678人にまで達し、リリース以降全世界売り上げ上位の首位に君臨している。Twitchなどでも数多くのユーザーが実況しており、グローバルな人気を感じさせる。しかしながら、多くのユーザーが殺到した結果、ネットワークゲームという構造もあり、欧米におけるコアタイムを中心にリリース時から接続エラーが多発している現状がある。ひとりで遊んでいる状態でもサーバーの問題などにより、プレイが中断させられることもある。

プレイヤー数は徐々に増加しており、週末にかけてはさらに遊ぶ人が増えるだろう。開発元のCremaは公式Discordチャンネルにて、サーバー問題の解決に取り組んでいると発表しているものの、今後ネットワークがプレイヤー数に耐えきれるかは不透明だ。それほど多くのプレイヤーが遊んでいるという証左でもあるが、さらなる飛躍を果たすにはこうしたインフラ問題の解決は必須になるだろう。『Temtem』の早期アクセスは1年半以上を予定しており、そうした点も今後改善されていくかもしれない。

なお同作は、正式リリース時にはPS4/Xbox One/Nintendo Switchでの発売も予定されている。