『Orangeblood』Steamにて販売開始。沖縄近海の人工島、ニュー・コザを舞台に、少女たちによる銃撃戦開幕

 

アクティブゲーミングメディアの運営するパブリッシャーPLAYISMは1月14日、『Orangeblood』をSteamにて発売した。『Orangeblood』は、Grayfax Softwareが手掛けた銃撃と少女のJRPG。海外向けの価格は19.99ドルで、国内向けには1999円で販売中。サウンドトラックも配信開始されており、本編とのセットが10%オフで2698円、単体では990円となっている。なお、昨日発売されたのはSteam版のみだが、PlayStation 4/Nintendo Switch/Xbox One版も発売予定だ。

『Orangeblood』は、緻密なドットで彩られた世界で、少女たちが銃撃戦を繰り広げるRPG。舞台となるのは、現実とは異なる歴史を歩んだ20世紀末、沖縄近海に浮かぶ人工島ニュー・コザ。北米の石油企業が撤退した後、不法移民や元職員の手により魔改造を施されたこの島には、ロシアンマフィアや香港三合会など、犯罪組織が蔓延っており、潮風と共に硝煙とマリワナの臭いが漂っている。

主人公の少女ヴァニラ・ヴィンセントは、ニュー・コザと縁のあるトラブル・シューター。連邦刑務所に捕らわれていたヴァニラは、釈放と報酬を条件に、ニュー・コザの主幹構造物を調査し、再基底部への侵入経路を確保するミッションを請け負う。DJ「南海原マチコ」、北日本共和国の愚連隊である霞ヶ浦連合の幹部「矢沢叡智」、香港三合会・江湖酒店の武術の天才「白蘭花」、それぞれモチーフのある3名の仲間とともに、この島を戦場へと変えるのだろう。積み重ねられた構造物。多様な言語のネオンサイン。いかにも怪しげなニュー・コザを支える精微なドットが、スクリーンショットやPVで目を惹く。一方、キャラクターのセリフは人工島の外をも思わせるもので、銃を携えたコマンド式のバトルと共に小気味よく物語が展開されていく。

『Orangeblood』は、開発者のGrayfax氏により、少なくとも2017年からRPGツクールMVを使用して開発が続けられてきた作品。同氏が以前描いていた漫画作品を世界観のベースに、背景のドットにはオブジェクトのルーツにまで心血を注いで制作が行われている。また、同氏のTwitter上では、次回作に向けたラフスケッチなどが公開されているほか、弊誌には以前行ったインタビュー記事も掲載されている。作品やGrayfax氏について興味を持った方は、これらをチェックしてみるのも良いかもしれない。

【UPDATE 2020/1/15 13:35】
Grayfax氏を漫画家と表現していた部分を修正