プラチナゲームズが中国テンセントと資本提携。今後は自社パブリッシングにも取り組む

 

プラチナゲームズは、中国テンセント・ホールディングス社からの出資を受け入れ、資本提携したことを発表した。資本提携後もプラチナゲームズの自主性は変化せず、従来の経営陣を中心に経営を行うという。

なお今回の出資受け入れによってプラチナゲームズは経営基盤を強化し、今後はゲーム開発のみならず自社タイトルのパブリッシング事業にも取り組むという。また、よりグローバルな事業展開を念頭に、引き続きプラチナゲームズらしい高品質なゲーム作りの追求を進めていくとも表明している。

プラチナゲームズ公式サイトより

プラチナゲームズは、大阪に拠点を置くゲーム開発会社。アクションゲーム開発に定評があり、『ベヨネッタ』や『ニーア オートマタ』などを手がけてきたほか、現在は『ベヨネッタ3』や『バビロンズフォール』を開発している。従業員数は220名以上(2019年9月時点)を誇り、神谷英樹氏や田浦貴久氏など有数のクリエイターを抱える、実力派ゲームスタジオであるプラチナゲームズ。中国最大手のゲーム会社であるテンセントも、同社を高く評価していたようだ。

中国会社が実力派ゲームスタジオを支援する動きは散見され、たとえば同じく中国大手のNetEaseは『Detroit: Become Human』開発元のQuantic Dreamや、『Destiny』開発元のBungieと提携し新作開発を支援している。プラチナゲームズのチーフクリエイティブオフィサーである稲葉敦志氏は、以前より同社が自社パブリッシングにむけて取り組んでいると明かしていた(Game*Spark)。テンセントの出資を受けた今、自社パブリッシングに向けての準備は整いつつあるのかもしれない。

良質なアクションゲームをリリースし続けるプラチナゲームズは2020年、資本的な地盤を固め、さらに高みへと羽ばたきそうだ。