次世代Xboxの正式名称「Xbox Series X」発表、横置きもできる直方体デザインに。ロード時間の事実上排除など、技術面も明らかに

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マイクロソフトは12月13日、これまでProject Scarlettというコードネームで呼ばれていた次世代Xboxの正式名称は「Xbox Series X」であると発表。さらに、その筐体デザインを披露した。
【UPDATE 2019/12/13 13:30】
タイトルの「立方体」の文言を「直方体」へと変更。

Xbox事業責任者Phil Spencer氏は、Xbox Series Xはマイクロソフトが手がけるコンソールとしてもっとも高速でパワフルであり、パフォーマンスやスピードに新たな基準を打ち立てると述べる。そのプロセッシングパワーはXbox One Xの4倍に達しながらも、静音性や電力効率もさらに高めているとのこと。また、初代Xboxから3世代にわたる数千タイトルとの後方互換性を持つことを改めて言及した。

今回初めて披露されたXbox Series Xの筐体デザインは、縦型の直方体をしており、上面には排気口と思しきスリットが並ぶ。スリットの内部には緑色のライトが仕込まれるようだ。非常にシンプルなデザインで、そのほかの特徴としては、電源ボタンと光学ドライブの挿入口が確認できるのみである。なお、発表の中では縦置きだけでなく横置きにも対応するとのことだ。

技術的な側面も明かされた。Xbox Series Xは、ワールドクラスのビジュアルを4K/60fpsで描画でき、さらに最大120fps、8K解像度、VRR(Variable Refresh Rate)もサポートするという。SoCにはAMDの最新のZen 2 CPUと、次世代のRDNAアーキテクチャを採用するGPUを搭載。ハードウェアレベルでレイトレーシングをサポートし、コンソールにおいてこれまで見られなかったレベルのパフォーマンスを発揮するとしている。そして、ストレージには次世代のSSDを搭載し、ロード時間を事実上排除(virtually eliminate)するという。

開発者に向けては、VRS(Variable Rate Shading)を利用することで、より多くのGPUパワーを活用できるとしている。そのほか、ALLM(Auto Low Latency Mode)にてレイテンシを最小化し、DLI(Dynamic Latency Input)も活用することで、Xbox Series Xはもっともレスポンシブなコンソールになるとのこと。なお、今回の発表では言及されなかったが、メモリには広帯域のGDDR6メモリを採用することが以前明かされていた。

Xbox Series Xと一緒に映っているコントローラーも新型だ。一見すると現行のXboxワイヤレスコントローラーと同じように見えるが、まずメニューボタンとビューボタンの下に新たなボタンが追加されている。これは「シェアボタン」とのことで、スクリーンショットやゲームプレイ映像の撮影に使用するためのボタンとのこと。そして、十字キーの形状も変更されており、これはXbox Eliteワイヤレスコントローラー シリーズ2のものを導入したという。この新型Xboxワイヤレスコントローラーは、Xbox Series Xはもちろん、Xbox OneやWindows 10 PCでも使用できる。なおXbox Series Xでは、Xbox One向けの周辺機器との互換性も備えている。

【UPDATE 2019/12/14 17:40】
海外メディアGameSpotのインタビューに答えたPhil Spencer氏はシェアボタンについて、(DUALSHOCK 4の)後追いになった点を認めながらも、ファンからの要望を受けて搭載したと述べる。そのほか、振動機能については以前のモデルにあったものはそのまま受け継いでいるとのことだ。一方、コントローラーのサイズはやや小さくなっているという。これにより、以前は95パーセントの人の手にフィットしていたところ、98パーセントにアップしたという調査結果が出たとしている。
【UPDATE 終わり】

Xbox Series X向けタイトルとしては、これまでに『Halo Infinite』がXbox One/Windows 10と同時展開することが発表済み。今回、さらなる対応タイトルとして『Senua’s Saga: Hellblade II』が発表された。Ninja Theoryが2017年に発売したアクションゲーム『Hellblade: Senua’s Sacrifice』の続編だ。同スタジオは2018年にマイクロソフト傘下に入っている。上に掲載したトレイラーは、ゲームエンジンからキャプチャしたもので、Xbox Series Xのパワーを反映した映像とのこと。前作もリアルなビジュアルが特徴だったが、さらにその表現力を高めている印象だ。ゲーム内容については今回は明かされていない。

Xbox Series Xは、2020年のホリデーシーズンにローンチ予定。日本での発売も予定されている。Xbox Series Xのトレイラーには『Forza』シリーズらしきレースゲームや、サッカーゲームも映っており、これから1年をかけて対応タイトルが続々と発表されていくことだろう。

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