『ディアブロ IV』は、ホラー漫画家伊藤潤二氏からも影響を受けている。クトゥルフ神話の要素も取り入れた暗い世界観に

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Blizzard Entertainmentが発表した『ディアブロ IV』。伝統あるハクスラRPGのシリーズ最新作は、発表トレイラーなどからダークな雰囲気を漂わせているが、日本のホラー漫画家である伊藤潤二氏の作品からも影響を受けているようだ。VG247のインタビューから判明している。

リードアーティストのMatt McDaid氏によると、チームは『ディアブロ II』を好んでいるといい、同作のダークな要素を強く感銘を受けていたという。「真なるディアブロ」を作り出すために、同じようなトーンの作り出したかったと語っていた。

そうした世界観を作り出すためには、どのような作品を参考にしていたのか。リードクエストデザイナーのJason Roberts氏が、補足している。氏によると、(同作の世界観づくりにおいては)ホラー漫画家の伊藤潤二氏から影響を受けているようだ。そのほか、クトゥルフの神話やホラー要素、特に“正体不明の物に対する恐怖”を取り入れ、それらを混ぜ合わせながら世界はつくられているそうだ。

『ディアブロ IV』は、『ディアブロ III』から幾年も過ぎ、天界と地獄界の行いにより幾多の命が犠牲になったという世界が舞台となっている。「深淵より」と題されたシネマティックトレイラーや、ゲームプレイトレイラーは、バイオレントなだけでなく陰鬱な雰囲気を漂わせる。こうした世界観づくりにおいては、ダークなだけでなく、新旧のホラーのトレンドが取り入れられているのだろう。

ちなみに伊藤潤二氏から影響を受けたゲームとしては、絵作りレベルから強い影響を感じさせる『恐怖の世界』が存在する(関連記事)。同作はポーランドの医学生が開発するインディーゲームであるが、Blizzard Entertainmentが開発する大作『ディアブロ IV』にまで影響を及ぼすほど、伊藤氏は世界的に影響力のある作家のようだ。

伊藤氏といえば、今年9月にアメリカにて代表作「うずまき」がアニメ化されると発表されていた。TOONAMIとProduction I.Gの共同製作で、アニメ「蟲師」「惡の華」などを手がけた長濱博史氏が監督を務める。伊藤作品では「富江」もハリウッド実写ドラマ化が決まっており、2020年春より放映予定。そんな海外人気も強まってきた伊藤潤二氏の作品から影響を受ける、『ディアブロIV』の世界にも注目したい。

※ アニメ「うずまき」のティザートレイラー

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