『Elona』作者による新作『エリン宿』オープンアルファ版が公開。カオスな世界観や、自由な作風は健在

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『Elona』開発者のNoa氏は10月14日、海外の掲示板reddit上にて、『エリン宿(Elin’s Inn)』のアルファデモ版をPC向けに公開した。『Elona』は、国内外で人気を集めたフリーのローグライク要素のあるRPGであり、『エリン宿』はそんな同氏による新作として、Steamでの早期アクセス販売が公式HP上で告知されていた作品だ。海外向けに公開されたものだが、Google ドライブ上からダウンロードでき、日本語でのプレイも可能。バージョンはopen-alpha0.1。今後のバージョンへのセーブデータの互換性はない。

『エリン宿』は、『Elona』と同じノースティリスを舞台にしたUnity製の作品だ。キャラクターメイクを含めたいくつかの設定を済ませると、プレイヤーは「ファリス」という女性と4匹の鶏と共にエリンの地へと放り出され、森や雪原に家を建てることとなる。現在のバージョンで出来ることは大きく分けて「シムモード」での建築と「冒険モード」での戦闘の二つだ。

「シムモード」では、プレイヤーキャラクターだけでなくファリスや鶏も労働力として動員させ、木を伐採したり、床やブロックを設置して家を建てたりでき、薄い本やガチャを設置して怪しげな祭壇をゲーム内へ建造できる。またプレイヤーキャラクターも含めて、キャラクターたちは自動的に与えられた指示を実行し、水や食料の摂取や、水を浴びなども自発的に行うので、建築の指示を出すだけで現場作業が進んでいくようになっている。序盤の目標として家や温泉の建設が提示されていることから、こうした建築要素が本作のメインの一つとなるのだろう。

試験的と表記されている「冒険モード」ではプレイヤーキャラクターを直接操作し、マップを探索したり、サソリやプチ・少女の姿をした何かなどと戦闘可能。プレイ中に「シムモード」から切り替えられるものの、現在のバージョンでは恐らく回復手段や復活手段はなく、試験的な内容となっている。

妹の栽培やカニバリズム、遺伝子合成が合法になったと記されている年代記。エレア・カタツムリ・妖精などの種族。初心者セットに仕込まれた薄い本。やたらと猫が好きなNPC達と、どこからか聞こえる兄を呼ぶ声。開発中のアルファ版であるため内容は多くないが、プレイヤーの敬称一つとっても「プロデューサー」「きくうし」「光の戦士」「審神者」「クソ提督」「変態」などカオスなラインナップとなっていて、遊び心に溢れた本作の一端やドットで描かれた世界を垣間見られる。

また、『Elona』に登場していたユニークキャラクターたちが、本作では冒険者として登場するそうだ。Noa氏の新作を心待ちにしていた方や、『Elona』のファンで一早く本作を遊んでみたい方は、こちらからアルファ版をダウンロードしてみるといいだろう。フィードバックについてはredditにて募られている。

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