キッチン自動化シム『Automachef』Nintendo Switch版国内配信開始。“シェフのいないレストラン”でライン構築しご馳走を提供

 

パブリッシャーのTeam17は7月23日、インディースタジオHermes Interactiveが開発したキッチン自動化シミュレーションゲーム『Automachef(オートマシェフ)』を、Nintendo Switch向けに国内発売した。価格は1750円で、7月29日までは10パーセントオフの1575円で購入可能。本作はPC(Steam)版も予定されており、こちらの発売は23日深夜になると思われる。なお、ゲーム内は日本語表示に対応している。

『Automachef』は、美味しい料理で人類を支配しようとするロボットに協力し、レストランのキッチンを完全自動化して、お客の注文どおりの料理を提供するシミュレーションゲームだ。ゲームモードは、メインのキャンペーンモードのほかに、キッチン専門の設計会社を経営する契約モードと、予算の制限なく自由にキッチンを設計できる試験場がある。

キャンペーンモードでは、さまざまなサイズのキッチンをステージとして、お客からの注文に対応。指定の数だけ料理を提供できればクリアだ。また、電力消費量や使用する食材数を規定値以下に抑えるサブ目標も用意されており、いかに効率の良いキッチンを構築できるかが問われる。

お客からの注文は、主に3種類ある。まずはレストラン店内で食べるお客からのもので、注文順に提供できなくても気長に待ってくれる。次にテイクアウトの注文。こちらも注文順は気にしなくても良いが、待たせ過ぎると怒って帰ってしまう。そして最後はドライブスルーのお客。料理ができるのを気長に待ってはくれるが、注文順に提供する必要がある。また、気の短い料理評論家が訪れたり、大量の注文を素早くこなす必要のあるラッシュアワーといった特別注文が入るステージもある。お客を待たせて怒らせると店の評判が下がり、評判がゼロになるとゲームオーバーだ。

ではキッチン自動化の例として、「BLT」というサンドウィッチを提供する場合を見てみよう。まずチェックすべきはレシピ。BLTをひとつ作るためには、材料としてスライスしたパン2枚、トマト、レタス、薄切りベーコンが必要である。そこで、食材を供給するディスペンサーをキッチンに配置して、それぞれの食材を指定。トマトはスライスする必要があるため、フードプロセッサーをトマト用のディスペンサーの先に置く。

次に、パンと薄切りベーコンは焼かなければならないため、電気グリルを使用する。なお、食材の運搬はベルトコンベアが基本で、電気グリルなどの装置に移す際はロボットアームを使用する。ここまでで食材の準備と調理が済んだため、各食材を組み合わせて料理に仕上げるアセンブラーを配置し、BLTを作るように設定。各食材をロボットアームにて投入すれば、反対側からBLTが出てくる。あとは配膳台までベルトコンベア運べば完了だ。

上記の例はごく基本であり、ステージによっては複数の料理の注文が入ることもある。その場合、完全に別々のラインを作るのではなく、共有できる部分を探すことで装置の使用電力を削減できる。ステージでは決められた予算内で装置を配置する必要があるため、共有したりコンパクトに収める努力は重要だ。

また、注文が入った時にだけディスペンサーを稼働させて食材のロスを減らしたり、電気グリルから食材をロボットアームで取り出す際には焼き上がるまで待たせるなど、各装置の稼働条件を細かく設定する必要もあるだろう。装置にも、急ぎの注文に対応するために完成した料理を保存して置くものや、特定の料理に必要な包装機、火災などに対応するものなどさまざま用意されている。

『Automachef』は、Steamにてキャンペーンモードを試すことができる無料体験版が配信されているため、興味のある方はまずこちらを試してみると良いだろう。製品版と同じく日本語に対応しており、チュートリアルから本作の基本を学ぶことができる。