アクションRPG『ドラゴンボールZ KAKAROT』はパラレルではなく“正史”の物語。語られなかった「ドラゴンボール」の世界を掘り下げる

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バンダイナムコエンターテインメントはE3 2019にて、PlayStation4/Xbox One向けに『ドラゴンボールZ KAKAROT』を2020年初頭に発売すると発表した。開発はサイバーコネクトツーが担当する。

『ドラゴンボールZ KAKAROT』は「ドラゴンボールZ」の孫悟空を主人公に据えたアクションRPG。原作の印象的なシーンを再体験できるだけでなく、孫悟空としてゲームの中で生活できる。釣りや豪華な食事を楽しみ、原作のキャラクター達と仲間になることもできる。ストーリーを進めつつ、広大な世界を舞空術で移動できる。公式サイトでは本作を、「ドラゴンボールZ」を一から辿るアクションRPGとし、物語を重視したゲームとなっている。

Unreal Engine 4をゲームエンジンとして採用しており、「ドラゴンボールZ」の世界が美麗なグラフィックで描かれる。ベジータやフリーザとの戦闘を再体験できるだけでなく、亀仙人のカメハウスもフィールドの中に存在しており物語や世界が忠実に再現されているようだ。ドラゴンボールのアクションRPGというゲームジャンルだけでもなかなか興味深いが、バンダイナムコエンターテインメントによると、本作では「ドラゴンボールZ」新たなバックストーリーを描くという。

Comikbook.comによると新たなバックストーリーが語られることはバンダイナムコUSのTwitterに投稿された、原作者である鳥山明氏のコメントから明らかとなった。鳥山明氏のコメントによると、ゲームには「原作の漫画で語られなかった新たなバックストーリー」があるそうだ。また新たなストーリーはドラゴンボールの「フランチャイズに引き継がれる」と説明している。

(拙訳)
『ドラゴンボールZ KAKAROT』はアクションRPGで、ドラゴンボールの世界のすべてがあります。漫画では描かれなかったストーリー含んでおり、ファンは世界に真に没入できると確信しています。新たな物語は、悟空がサイヤ人としての出生とカカロットという本名を見出すなかで、新たにフランチャイズに引き継がれます。美麗なビジュアルで描かれる、いっそう容赦なくそして激しくなるバトルを体験し、ゲームを楽しんでください。

鳥山 明

原作のある作品のゲーム化となると、一般的には原作を尊重するため、パラレルワールドが舞台にされるケースが多い。「ドラゴンボール」という歴史あるシリーズの中で、正史に含まれる物語がゲームにて描かれるのというのは、挑戦的に興味深い試みだと言える。鳥山明氏のお墨付きのもと、漫画やアニメでは確認されていなかった「ドラゴンボール」シリーズの世界や人物が、正史として描かれるのだろう。

また公式サイトによると、本作には「名場面や細かいシーンだけでなく、中には本作で初めて語られるシーンも」あるということだ。『ドラゴンボールZ KAKAROT』において具体的に誰のどのような物語が新たに追加されるのかは発表されていない。しかし正史としてキャラクターや世界の背景が掘り下げられることで、「ドラゴンボール」の世界はさらに豊かなものになりそうだ。

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