スクウェア・エニックス、『オーバーウォッチ』および『ディアブロIII』と両作に付随するコンテンツ販売を終了へ


スクウェア・エニックスは2019年6月30日をもって、『ディアブロIII』シリーズおよび『オーバーウォッチ』のパッケージ版/ダウンロード版、そしてこれらに付随する各種ダウンロードコンテンツについて、スクウェア・エニックスからの販売を終了すると発表した。該当タイトルは以下のとおり。

PlayStation®3版 ディアブロIII
PlayStation®3/PlayStation®4版 ディアブロIII リーパー オブ ソウルズ アルティメット イービル エディション
PlayStation®4版 ディアブロIII エターナルコレクション(ダウンロード専売)PlayStation®4版 オーバーウォッチ ゲームオブザイヤー・エディション
PlayStation®4版 オーバーウォッチ レジェンダリー・エディション
※ これらに付随するDLCも対象に含む

またあわせて、上記タイトルのダウンロード版と各種ダウンロードコンテンツについては、2019年7月1日からBlizzard Entertainmentが継続して販売し、およびカスタマーサポート業務を引き継ぐことも明かされた。

スクウェア・エニックスは『オーバーウォッチ』や『ディアブロ』を中心に、販売に加えて西尾勇輝氏(スクウェア・エニックス退社済み)らを中心に力の入ったローカライズするなど、海外タイトルの国内販売にも精力的であった。かつては『コール オブ デューティ』シリーズも同社から発売されていたことを覚えている方もいるだろう。一方で前述タイトルをBlizzard Entertainmentが直々に販売し、サポートをするというのは、同社が日本国内市場にそれほど力を入れようとしていると解釈もできるかもしれない。とはいえ、サポート面については規模が異なるため、それが良い結果になるかどうかは未知数だ。

海外ゲーム専門レーベルであるスクウェア・エニックス エクストリームエッジも、海外でもスクウェア・エニックスが販売する自社タイトルが中心になりつつある。メガレーベルだけでなくインディーパブリッシャーも国内リリースにおいて、国内企業にパブリッシング権を渡すのではなく、自社で直に販売を希望するところも多い。『ディアブロIII』と『オーバーウォッチ』がスクウェア・エニックス販売ではなくなるという今回の事例は、そうした時代の流れを感じさせることだろう。