『Call of Duty: Modern Warfare』のマルチプレイは入力デバイスごとにマッチメイク。『フォートナイト』と同じ仕様で平等なクロスプレイの実現に一手


先週5月30日に正式発表された『Call of Duty: Modern Warfare』。トレイラーとともに発売日や新エンジンの採用が明かされ、海外メディアに寄せられたActivisionの声明内では、クロスプレイのサポートに関して触れられるなど、さまざまな情報が公表されてきた。

そして今月1日、今作の開発元Infinity Wardでプロデューサーを務めるCandice Capen氏のTwitterアカウントにて、ファンからの質問に応える形でクロスプレイに関するより詳細な情報が明らかとなった。

Candice氏に寄せられたファンからの質問の内容は、クロスプレイはPCとコンソール機間のみでなく、コンソール間(PS4とXbox One)にも対応されるのか。といったもの。この質問にCandice氏は「みんながみんなと遊べる」と回答。PC、PS4、XboxOne、すべてのプラットフォーム間でクロスプレイ対応となるようだ。

また海外メディアForbesの記事でも、『Call of Duty: Modern Warfare』のマルチプレイにおける「入力デバイス別マッチメイキング」について述べられている。「入力デバイス別マッチメイキング」とは、コントローラーとマウス・キーボード間などの、入力デバイスによって生じる有利、不利の差を解消するための仕様であり、Epic Gamesが開発する『フォートナイト』にも導入されている。

これによって、例えばコンソールでのプレイ時、パーティー内の誰かがマウスおよびキーボードを使用している場合、そのプレイヤーは、同じくマウス・キーボードで操作するプレイヤーおよびPCプレイヤーとマッチメイクされるため、コントローラー/マウス・キーボード、双方のプレイヤーにとって公平なプレイが提供される。

ことFPSというジャンルにおいては、フレームレートやデバイス毎の操作性の違いによる差が顕著になりやすく、クロスプレイの実現にはこうした懸念材料が含まれがち。しかし『Call of Duty: Modern Warfare』は、「入力デバイス別マッチメイキング」の導入によって“平等なクロスプレイ”の実現を目指していることがうかがえる。加えて今作ではシーズンパスが廃止され、追加マップは全プレイヤーに無料で配布されることも明らかとなっているため、よりプレイヤー間の“溝”が埋められたマルチプレイとなることが予想される。

Forbesは記事の中で、今後、モバイル/コンソール/PCの複数プラットフォーム展開だけでなくゲームストリーミングの本格的な普及も予想されることから、さまざまデバイス間でのマルチプレイを可能とするクロスプレイが主流になっていくのではないかと予想もしている。ただし、プラットフォーマーごとに“大人の事情”が絡む場合があることも確かである。『Call of Duty: Modern Warfare』が、クロスプレイ主流の時代を築く一員となることに期待しつつ、新たな情報の公開にも注目していきたい。